
アラバマ州ハンツビルの郊外に、NASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)、陸軍レッドストーン兵器廠に併設されて、
U.S.スペース&ロケットセンターがあります。
左は正面玄関です。ブラックバードこと偵察機SR-71が展示されています。
場所はハンツビルのダウンタウン、および空港いずれからも車で10〜15分くらいのところです。
ハンツビルでは、交通手段は、タクシー、
ツーリストループバス、レンタカーのいずれかに限定されます。
ツーリストループバス
はドライバーの気まぐれや交通事情によってコースや停車位置が変わるので結構困りました。
時間を効率的に使いたいなら、空港でレンタカーを借りるのが良いでしょう。
ハンツビルは田舎町なので、ラッシュ時でもさほどの交通量ではありません。

入り口でチケットを買うときに、見たいIMAX映画を選択します。
私が行ったときは、3本の中から1本を選ぶ形でした。
事前にホームページで上映内容をチェックしていくと良いと思います。
私は見たかった「SpaceStation」を選択しました。
NASAマーシャル宇宙飛行センターは、大戦中ドイツでV2ミサイルを開発したフォン・ブラウン博士が、
戦後アメリカ陸軍のために、ジュノー、ジュピターミサイルを開発したところです。
そしてこのジュピターミサイルを発展したのが、アポロ宇宙船を打ち上げたサターンロケットです。

フォン・ブラウン博士は地元のヒーローとしてハンツビルの人々に親しまれているようで、
ダウンタウンのイベントホールには「フォン・ブラウン・センター」と名前が付いています。
ここU.S.スペース&ロケットセンターにもフォン・ブラウン博士にまつわる展示が多数あります。
博士のオフィスを再現した部屋
もあります(右の写真)。
ここの目玉の一つが、そのNASAマーシャル宇宙飛行センターへのバスツアーです。
しかし、現在テロの影響をうけ、バスツアーは中止されています。
残念ながら、いまのところ再開のめどは立っていないそうです。
また、ここには「スペースキャンプ」という施設があります。
これは、子供たちが合宿して宇宙について学ぶ施設で、とくに夏休みの今は子供たちでごった返しています。
一般見学者もその様子をのぞき見ることが出来ます。(左の写真)
無重力を体験するプールまであって、結構本格的なようです。
もちろんアポロに関する展示も多数あります。
右の写真には、
コンピュータのディスプレィ・キーボード(DSKY)、月着陸船の姿勢制御操縦桿、尿の処理装置など
が見えています。さらに
宇宙服
や
その部品
などの展示、
飛行士が身につけた腕時計である
オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル
の本物、
マーキュリーでチンパンジーを打ち上げるのに使用した
クレードルと生命維持装置
などの小物から、
アポロ16号の司令船「
キャスパー
」(左写真)、月着陸船のエンジン、サターンの第二段(S-II)のJ-2エンジン、そして巨大な
サターン第一段目(S-IC)の
F-1エンジン
、
IU(飛行制御装置)
などが展示されています。
このIU(飛行制御装置)は、他の場所では見られないので、貴重な展示かもしれません。
そしてもちろん
サターンロケット
が展示されています。
ここに展示されているサターンロケットは
第一段目
と
第三段目
がテスト用(ダイナミックテストステージ)のS-IC-D、S-IVB-Dで、
第二段目
が施設との干渉テスト(ファシリティテスト:SA-500F)に使用されたS-II-F/D、
コマンド・サービスモジュールはCSM-010(Block1)です。
主にテスト用に生産されたもののため、細部のパーツなどは結構省略されています。
また、長期間野外に晒されているため、痛みも激しいようです。
近く屋内展示場を建設する予定があるようです。そのための寄付を集めていました。

また、ここには1999年7月に
サターンVの実物大モックアップ(左)
がたてられました。
実に巨大なもので、遠くからでもよく見えます。
その他この
ロケットパーク
には、多くのロケットが展示されています。
この博物館では、このほか体験型の展示が多く設置されていて、とくに子供たちに人気です。
スペースシャトルの着陸シミュレータや、なぜか沈没したタイタニック号を潜水艇で調査するアトラクション。
火星の火山を模した岩肌をよじ登るフリークライミングなどなど、まるで遊園地のようです。
G-FORCE ACCELERATOR
では、回転する円盤に乗って、
ロケット打ち上げ時の加速Gが体験できます。これは大人でも楽しめます。
また、
アポロ司令船シミュレータ
では、アポロ飛行士の気分を体験できます。
計器板はモックアップで、ただ操縦席に座るだけ、なにも操縦操作が出来るわけではありませんが、
アポロ司令船の狭さを、身をもって体験することが出来ます。

博物館の裏、スペースキャンプの宿泊施設(HABITA)に通じる広場にはスペースシャトルが展示されています。
このスペースシャトルは、各施設との干渉テストに使われた「パスファインダー号」です。
これは、1983年に東京、大阪、名古屋で開かれた「大スペースシャトル展」で日本に来たことがあります。
みなさんの中にはご覧になった方もいるのではないでしょうか。
博物館の楽しみの一つがミュージアムショップでのおみやげ選びです。
ところがここのショップは、あまり良いものがありません。
どちらかというと子供向きのものが多く、残念ながら期待はずれでした。
ショップの大きさはそれなりなのですが、ケネディスペースセンターに比べると、
いまいちの内容です。
NASAマーシャル宇宙飛行センターへのバスツアーが再開されたら、また訪れてみたい博物館です。
ワシントンDCとハンツビルの訪問記は
こちらです。
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